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執筆者の写真Haruki Inami

稲見春樹物語03 姉の死

更新日:2018年8月18日


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こんにちは、稲見です。


今回ですね、私の物語ということで話を進めてきましたが、3話目に関してだけはですね、ちょっと重たい話になります。


なので、もちろん入れようか入れないか迷ったんですが、実際にあったことを隠すっていうのがどうなのかなというのがありますし、隠すっていうことは姉の存在を隠すという形になります。


実際生きてた人を生きてなかったかのような形にするのはしたくないな、ということですね。


姉も精一杯生きたのでそのことについてもお話したいと思います。




で、ですね、まず前回まで中学校ぐらいまでですね、お話しましたが、私は高校に進学したわけです。


ということは、姉もですね、高校を卒業したということになります。


姉はですね、本当にお嬢様学校で友達なんか皆ブランドもののですね、バッグだったり身につけるものですね、大体ブランドもの持っていたりとか。


エスカレーター式の短大に行ける大学なのでですね、ほぼ100パー大学に進学するわけですよ。

短大にですね。


そんな中1人だけ、数年間に1人の1人という形でですね、姉は就職をしたわけですね。


高校時代もですね、皆が友達が遊ぶ中、自分はアルバイトをずっと続けてという形でですね、自分1人就職して、それがストレスだったんでしょうね。


皆が楽しそうにしてる中、自分は社会人としてストレスを抱えていたということでした。




そんなですね、姉のことをつゆ知らず、私はですね、高校進学して、サッカー部入ってとか、のうのうとですね、高校生生活をしていたわけですね。


そうしたある日ですね、姉の様子がおかしいということで、やっぱり母親も心配してですね、姉と話したり、結果精神科にですね、受診するということで、2人で行ったわけですね。


いつだったんですかね。


私が高1のときの秋か冬になるころでしょうかね。


診断の結果、医師からはですね、即入院したほうがいいと言われたそうです。


ただ精神科で入院っていっても、家族のこちら側としてはですね、分からないわけですよね。


どういう状況なのか。


確かにおかしい状況だと。


頭が化石のように動かないみたいなことを言ったりとかするし、元気もないわけですが、入院するほどの重い症状かどうかとかは、精神的なことってやっぱり分からないですよね。


結局入院はしなかったわけなんですね。


それが症状で言うと、確か精神分裂症というような話だったかと思うんですよね。




年が明けて、心配はしているんですけど家族は、何をすれば分からないし、というある日ですね、ちょうど阪神大震災があった年ですね。


1月何日かに震災があって、えらいことになったなと思ってる何日後に、姉がですね、父方の祖父母のほうにですね、泊まりに行くと、1人でですね、気分転換に行くということで行きました。


その夜ですね、まあ、私は寝てたんですけども、これは本当の話でですね、もう苦しくなってですね、起きたんですよね。


3時ごろだったようです。


トイレに行って、頭痛いと思って戻ってきたときも、母親もちょうど、「あなた起きてたの?」みたいな「どうしたの?」「具合悪い」という話をして、休んで朝また症状をみましょうみたいな感じでお互いいったんです。




朝起きて熱計ったら39度何分で40度近くだったんでね。


辛かったんで、病院に行くと。


ちょうどばあちゃんもですね、よく病院行ってたので、ばあちゃんも一緒に行くということで、一緒にばあちゃんと病院行きまして、私のほうが受診先に終わったんで先に帰って住んでる団地のほうに戻ってきました。




そのときですね、団地のところに着いたときに今でも忘れられないですね。


4階に住んでたんですけども、70過ぎたじいちゃんがですね、血相変えて駆け下りて来て、一言私を見つけて、あきこちゃん自殺したって言ったんです。


私はもう意味が分からなかったですね。


夢か何なのか、じいちゃんはその一言だけを見つけて「ばあちゃんどこだ?」って言って、「まだ病院いるよ」って言って病院のほうに走っていったんですね。


僕は1人ですね、熱もあったんで、頭ふらふらして何なんだ、これはと、夢だろうと思いつつも家に帰って、眠れずずっと何時間もぼーっとしてたんです。


現実を受け入れられなかったですね、その一言だけでは。




で、何時間か経ってじいちゃんもばあちゃんも帰ってきて、ちょっと私も記憶がないですけど、記憶があるのが午後にお母さん帰ってきたときですね、帰ってきてじいちゃんとばあちゃんと何か話してるときに、「あきこちゃん死んだんだったら私も死ぬ」と叫んでるんですよね。


それを聞いて、受け止めなければいけないと思いました。


私がいる部屋に入ってきて、母親が。


立ち尽くしているんですよね。


何て言ったらいいのか分からないので、高1だった私はですね、何もすることはできませんでしたけど、母親を抱きしめてですね、僕はお母さんのことを守ると、ですね、言って、とにかくそれしか言えなくてですね、お葬式であきこちゃんと対面しましてですね、やっと本当に亡くなったっていうことを受け入れなきゃいけないということですね。


もう何を考えていいのか分からなかったですね、そのとき。


悲しんでいいのか何なのか分からない。


けど涙は止まらない状況でした。


そこからですね、ただ、まあ、甘えきった高校1年生ですから、そこからどうなったかっていうと、まあ、何も変わらなかったですね、正直。


サッカー部は辞めて、私もバイトを始めて、まあマザコンだったっていうのもあったんですけど、母親が近くのスーパーでパートをしてたんですね。


そこに私もバイトに入った。


少しでも母親のそばにいたかったんでしょうね。


バイトをしてたっていう印象しかない、本当に高校時代の記憶はほとんど残ってないです。


クラスの中でもおそらく影が薄かったかなという印象ですね。


その当時のクラスメートは僕のこと覚えてるかどうかぐらいの感じですね。


そんな高校時代でしたね。




まあ、ただ、やはり姉の存在っていうのは、今後の私の人生において一ついろいろ考える上でですね、大きな存在ですね。


正直もう死ぬのは怖くないという感じではありますね。


痛い、苦しいっていうのは嫌だけど、別に死んでもじいちゃんばあちゃんも4人いるし、あきこちゃんもいるしですね。


ただ、まあ、あきこちゃんの分まで精いっぱい生きようかなというのはありますね。




すいません。


実話なんでですね、ちょっとこういう雰囲気になってしまって申し訳ないんですが、そんな形のですね、高校時代が私はありましたということで。


次回はですね、大学に入ったときのお話をしようかと思いますが、そこからはですね、またお馬鹿さんのお話ができますので、ちょっとはおもしろいですね、お話ができるのかと思いますので、また次回もご清聴いただければと思います。


ありがとうございます。


<稲見春樹物語の目次>

 

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こんにちは!稲見春樹(いなみはるき)です。

37歳まで会社員。 脱サラし、無在庫転売を学ぶ。 と同時に、2ヶ月間セブへ語学留学。 セブでもネットで7万円稼ぐ。

帰国後、1ヶ月で日給1万円達成。 5ヶ月目で月収100万円を達成。

現在は在宅でもどこでもできる 無在庫転売を教えるコミュニティを運営している。 https://goo.gl/rD3RZJ

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